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ここから記録と記憶をたよりにベルリンの映画祭を振り返りたいと思います。
14日、宿泊ホテル近くのAlexanderPlatzでベルリン在住の音楽家平野氏と音楽レーベル"onpa"主宰の羽生氏と落ち合い、谷元氏との四人で昼食を取りました。平野氏とは前日のショートプログラム会場でお会いし、翌日平野氏から羽生氏を紹介していただいた形です。ベルリンを拠点に活動をされてる日本人に会うのは当然初めてで、さぞかしエネルギッシュな方かと思いきや、お二人とも大変もの静かで、非常に心地よい空気を纏っていました。 平野みどり http://www.midorihirano.com/ "onpa )))))" http://onpa.de/ 午後4時からショートプログラムⅤを見、この三日間で全ての短編を見終えた事になりました。実際にはⅡとⅢでそれぞれ眠りこけて数本見逃していますけど・・・。 自分は英語ができないので、台詞が多い作品は後々谷元氏から会話の内容を聞くことで理解しますが、言語を必要としない部分は必ずある訳で、そこを読み取れるように画面に集中します。それでも物語の内容が邪魔になる時は・・・寝ます!自分の解釈の範疇で共感できたのは"GARDEN OF LIGHT"(Davide Pepe)、"YELLOW MOON"(Zvonimir Juric)、。"PHOTO OF GODS"(Paul Wright)、"VENUS VS ME"(Nathalie Teirlinck)の4作品です。自分は映像に限らずある種の普遍性を作品に求めており、それは作り手が制作に向かう姿勢となってそのまま現れてくるものだと考えます。そしてこれらの作品は映像において物語がどこまで必要とされるのかを考える一つのヒントになりました。「赤い森の歌」がここで上映できたのは本当にラッキーなことであり、上映理由はどうあれ新作の糧になるのだと信じる事でこのショートプログラムを見終える事ができました。そしてこの経験は今持っている方法論で正解なのだという確信へゆるやかにつながっていきます。 翌15日月曜日、正午からDAADの昼食会へ。多くのバイヤーや映画祭関係者と会う事ができました。もちろん谷元氏が間に入っての話です。場慣れ?している彼はすばやく誰と誰に挨拶にいけばよいかを判断し、隙を見つけてはターゲットの所まで私を連れて行き紹介をしてくれます。わたしはただ笑顔で握手する程度ですが、谷元氏がいなければこの映画祭はどうなっていたかわかりません。人との繋がりは本当に大切であることを実感しました。 午後6時よりユニジャパンでのブース交流会。多くの関係者が集まると聞いて参加しました。会場内は人、ヒト、ヒトの熱気で暑い程です。それでもユニジャパンの皆さんの心遣いに感謝。筆坂さんには多くの映画祭関係者の方々を丁寧にご紹介していただきました。 午後10時よりショートⅠの二回目の上映。会場は一回目のCinamax6からCinamax3。前日お会いした羽生、平野両氏と共に会場入りしました。 Cinamax3の巨大スクリーンで「赤い森の歌」は相当ダメージをウケているかのように(笑)見えましたが、上映後の羽生氏と平野氏の優しい言葉に救われました。ありがとうございました。
by mangost
| 2010-02-21 23:47
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