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時間が前後してしまいますが、札幌国際短編映画祭について落ち着いて書く時間が無かったので、ここで改めて映画祭について書きたいと思います。映画祭のメイン会場となった札幌東宝プラザは「狸小路」という可愛らしい名前のアーケード街にあります。様々な飲食店が並ぶ通りなので、プログラム上映の合間の30分でも食事をとることができました。映画祭事務局はこの映画館のすぐ裏に在り、何か困ったことがあればすかさず事務局へ聞きに行くことができます。スタッフの対応も良く、多くの方が学生をはじめとするボランティアだと聞きましたが、地元の方々の、この映画祭に対する思い入れを感じることができました。上映前には開場を待つ観客の皆さんが狸小路で列を作り、自分達の作品をこうしてお金を払ってわざわざ見ていただけることに少なからず感動を覚えましたが、エントリーしている自分は優先的に会場に入ることができたのが、少し複雑な心境でありました。
さて、肝心の上映作品について書きたいのですが、自分は17日からの途中参加だったので全てのプログラムを観ることができませんでした。よって観た範囲で印象に残った作品を少しだけ紹介したいと思います。 ・Dance of Death (死の舞踏) ペドロ・ピレス監督作品(カナダ) パンフレットの写真を一目見て、観たい!と思った作品。最優秀コンテンポラリー/エクスペリメンタル・ショート賞を受賞されたので最終日に観ることができました。 「死の舞踏」とはペストの影響で14世紀のヨーロッパで一時的に流行した美術テーマであり、それをモチーフとして制作された作品のようです。 内容は吊り下げられた女性の体が弧を描き、横たわり、寝返り、沈んで行く美しい状景が綴られていきます。途中でそれが死体であることに気付きながら、徐々に皮膚の色や質感までも(流れる血液までも)その映像の中では何か特別な物のように見えてきます。重厚な映像美も秀逸でしたが、肉体に潜んでいる死という概念を「舞踏する死体」という美しい不条理で描いた作品だと感じました。 ・停留所 日本の田吹佑輔監督作品。ドラマでありつつも、物語以上に興味深いのは映画全体に流れる独特のリズムと妙な雰囲気。どのような演出で作られたのか非常に興味が湧きます。出演しているイケメン俳優同様監督もイケてるところがニクいです。 ・ツクモノキモチ 宮崎秀輝監督作品。これまでに何度も見ているのですが、見る度に何かを発見してしまいます。一見コミカルで笑いを誘う画風ですが、その裏には深いテーマが潜んでいるようで、人間とそれ以外の生物を逆転させた視点はマンゴスチンと通じるものも在りそうです。札幌では新作の絵コンテなども見せていただき、そのクオリティーの高さにはちょっと参りました。いい刺激をもらいました。 http://www.youtube.com/watch?v=pGO4SFbUqng ・Varmints(ヴァーミンツ) 作品部門グランプリ受賞作品。マルク・クレステ監督(イギリス) ちょこまかと動き回る可愛いキャラクターと壮大な世界が崩壊していく様を同時に観るのは、なんともつらいものですが、テーマを引き立てるのには効果的なのだと思います。最後、物語としては救いがあるのですがちょっと後味悪い印象でした。でもこの引きずる感じがいいんでしょうね。 「Varmints」(Trailer) http://www.youtube.com/watch?v=RJQ4RTo6hRg 「JOJO IN THE STRAS」 http://www.youtube.com/watch?v=irm6E_UbaZA
by mangost
| 2009-10-28 08:25
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